映画『恋の罪』は2011年に公開された日本の映画です。
監督は「冷たい熱帯魚」「紀子の食卓」など衝撃的な描写で多くのコアなファンに支持されている園子温さん。
この『恋の罪』には、すれ違いコントでおなじみの芸人コンビ・アンジャッシュの児島一哉さんが、主役のうちのひとりである水野美紀さんに関係する重要な役で出演しています。
では早速、水野美紀さんとアンジャッシュ児島一哉さんが演じた役柄について解説してまいりましょう。
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映画『恋の罪』アンジャッシュ児島さんの役柄は?

児島さんが演じたのは”ショウジ”という男です。
水野さん演じる和子の夫、正男(二階堂智)の直属の後輩でありながら和子と不倫関係にあります。
ショウジに家庭があるのか、独り身なのか、はたまた子どもがいるのかなどの背景は説明されていません。
「恋の罪」園子温監督
リアリズムに依拠してないはずの映画、台詞回しなのに、面白いんだよなあ。なんでだろ。
冨樫真さんと津田寛治さんの演技は流石だな。アンジャッシュ児嶋は必要だったのか? pic.twitter.com/7ZPcpWXJG3
— 毒舌映画男 (@dokuzetsueiga) March 3, 2020
ただただ和子との身体だけの関係に溺れています。
「おいビ○チ」「俺の言うことを聞け」など、高圧的な言葉で和子を貶めます。
SMプレイがお好みのようですね。
夜に電話をかけてくるなと和子に言われながらもお構い無し、昼夜問わずに電話をかけてきます。
まあ文句を言いながらも和子はショウジに従いますから、主従関係は出来上がっているのでしょう。
ショウジが和子の家に堂々と遊びにくるシーンがあります。
正男の後輩なので不思議ではないですね。
後輩が遊びにきて楽しくなった正男が高いワインを開けようといい気持ちになって席を立つと、和子にキスをするショウジ。
大学生みたいですね。
可愛いです。
なんだかんだ遊ばれているのはショウジの方なんですね。
映画『恋の罪』アンジャッシュ児島さんの演技は?
そんな間男を思い切り気持ち悪く演じた児島さん。
児島さんと言えば、『恋の罪』以前から様々な映画やドラマで活躍されていました。
「龍馬伝」「真田丸」など大河ドラマの常連でもあります。
アンジャッシュのコントでの高い演技力は皆さんの知るところでしょう。
本作でもその演技力は健在です。
実は児島さん、本編中ほとんどサングラスをかけています。
それでも児島さんだとわかりますから、魅力的な声なんですね。
これは新たな発見でした。
ねちねちと和子を追い詰める口調も気持ち悪くて良いです。
度々言ってんだけど、『恋の罪』で、水野美紀さんの浮気相手役をやってた児嶋さんを見て、ただのポンコツじゃないんだなぁって思いましたよ。ヌラッとした薄気味悪い感じとか。 pic.twitter.com/ZjeVB8q0jI
— もけ (@motosuke06) December 9, 2016
バラエティで見る児島さんには性的なイメージはあまり無いように思いますので、新たな魅力を発見しました。
映画『恋の罪』水野美紀さんの役柄は?

続いて水野美紀さんが演じた吉田和子という女性について解説いたします。
本作は和子、いずみ、美律子という3人の女性の人生が交錯する造りになっていますが、和子がストーリーテラーとなって”普通の女性”を代表しています。
恋の罪の水野さん全てがよいーーーーーーー!!!!!!! pic.twitter.com/CNuwwht5qZ
— ワッ⊿³ (@hirokun392) April 25, 2020
ジェットコースターのようないずみと美律子の人生に比べ、刑事の和子の生活は安定していました。
穏やかで優しい夫に反抗期の一人娘、そして自身は公務員。
絵に描いたような安定感です。
なに不自由ないとはまさに和子のことでしょう。
そんなはた目から見れば”完璧”な生活を手にしている和子ですが、夫の後輩と不倫関係にあります。
夫への侮辱ですよね。
和子とショウジの関係性は心の通わない身体のみのものですが、夫の存在をオカズにして行為するシーンもありますから、やはり侮辱的です。
そんな清廉潔白でない和子を”普通の女性”代表として描くあたり、やはり園子温節は強烈です。
和子に感情移入して物語を観進めた方も多いのではないでしょうか。
映画『恋の罪』水野美紀さんの演技は?
水野美紀さんといえば、平成を代表するドラマクイーンのひとり。
やはり「踊る大捜査線」の雪乃さん役が印象的なのではないでしょうか。
純粋で清らかな正義の象徴のような存在感で多くのファンの心を鷲掴みにしました。
この『恋の罪』での和子役、そんな水野さんのイメージが180度変わります。
実は水野さん、本作でヘアヌード姿になっています。
当時大きな話題になりましたね。
最近見た映画で面白かったのは、未来世紀ブラジルの監督が作ったゼロの未来と園子温の恋の罪。恋の罪は水野美紀のおっぱいがほんと素晴らしくて素晴らしくて、それはいいおっぱいすぎて映画の内容があんまり入って来なかったもんね。おっぱいって本当にいいものですね。
— pp (@ppdane) February 2, 2016
来週は水野美紀さんですか!私的には水野美紀さんといえば「恋の罪」
— みゃーお|旅と音楽 (@myaosato) January 9, 2015
『黒い10人の女』見てるけど水野美紀おもしろ過ぎる。
『恋の罪』の演技からは考えられない程コメディエンヌに徹している。— さかもと (@sakamoto444) October 21, 2016
水野さん自身もイメージを変えたいと思っていらっしゃったのではないでしょうか。
邪推ですね。
水野さんは自らを主宰として”プロペラ犬”という劇団を運営されています。
アイドル的なデビューから、そのイメージが無い方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
お年を重ねられ、よりお芝居を愉しんでいらっしゃるように見受けられます。
最近では「奪い愛、冬」の衝撃的な役柄が話題になりました。
『恋の罪』の和子役が水野さんのキャリアの大きな転換材料となったのは間違いないでしょう。
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映画『恋の罪』役柄解説:まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回は吉田和子役の水野美紀さんと、ショウジ役の児島一哉さんについて掘り下げて解説してまいりました。
きっとショウジも普段は普通に働いて社会生活を送っているのでしょうから、そう考えると人間って奥が深いですね。
まっさらな状態で作品を観るのも楽しいですが、様々な情報を入れて観返すのもまた、楽しいかと思います。
魅力的なキャストの皆さん一人ひとりに注目しながら、『恋の罪』を楽しんでみてくださいね。