美女と野獣

美女と野獣ビーストの名前は?野獣の名前と美女の名前の秘密とは?

映画美女と野獣にはアニメ版、実写映画版ともに数々の個性的なキャラクターが登場しますよね!

しかしその名前は美女と野獣の物語が生まれたフランスの言葉をそのまま使用した名前も多いことから余り耳馴染みのないものなのではないでしょうか

2017年に公開された実写映画版では1992年に公開されたアニメバージョンに比べ登場するキャラクターの数が増えています。

今日はそんなアニメ、そして実写版美女と野獣から、登場するキャラクターたちの名前をご紹介いたします!

美女と野獣:美女の名前と野獣の名前はビースト?それぞれの名前の由来って?


美女の名前はベル。

ベルはみんな大好き、美しく聡明で、心優しい変わり者として描かれています。

ベルはなんとなく知っているよ、という人は多いですが、野獣の名前となると「あれ、なんだっけ??」となる人が多いのではないでしょうか。

美女の名前である”ベル”の意味とは?

この二人の名前は原作であるフランスの童話からそのまま名づけられたものなのですが、これに関して面白い事実があるんですよ!

まずヒロインであるベルの名前について、ベル(belle) とはフランス語で”美女”という意味があるのです。

まさに映画のタイトルそのままということですね。

 

このことから実はベルという名前は本名ではなくあだ名なのでは?

という説があります。

確かにベルは村一番の美女と知られていますが、本名としてはあまりに直球すぎる気がしませんか?

日本人としては耳馴染みがない名前ながらも可憐な彼女にピッタリだなと考えてしまいますが実はこれ日本でいうキラキラネームに入るのでは…

そもそも美女と野獣の原作となる1740年にヴィルヌーヴ夫人が執筆し、のちに児童向けとして編集されたこの童話では、主人公はベルとは示されてはいますが、これは彼女の名前ではなく、文字通り”美女”という意味で書かれているそうです。

原作で敢えて彼女の本名を出さず”美女”としたのは、タイトルでもある美女と野獣の対比を強調させたかったのかもしれません。

劇中ではベルとしか呼ばれていないため真実はわかりませんが、ヒロインであるベルの名前が本名出ないとすると、本当はどんな名前なのか想像が広がりますね!

一方野獣(ビースト)という名前もベルと同じく原作から来ていますが、こちらは原作の名前がそのまま使われたベルとは異なり、原作で野獣を示す言葉であるla bete(ラ・ベート)という言葉を訳したものなんですよ

彼の名前は各国で異なっており、英語ではBeast(ビースト) イタリア語では
La bestia(ラ・ベスティア) ドイツ語ではDas biest(ラス・ビースト)とされています。

国が違っていても似た言葉で表現されるんですね!

野獣の名前はアダムかビースト?劇中一度も名前を呼ばれていない?

美女と野獣のもう一人の主人公、野獣に姿を変えられてしまった王子様。

野獣(ビースト)の名前は原作でのLa bete という呼び名をそのまま訳したものです。

もちろんこれは彼の本名ではないのですが…

なんと実は彼、アニメ版、実写版ともに劇中一度も本名を呼ばれていないのです。

 

  • ヒロインであり恋のお相手であるベルからはビースト、あなた。
  • 召使からはご主人様、王子
  • 村人からは野獣
  • 更にはエンドクレジットにおいても、野獣との表記しかされていない…

野獣に仕える召使たち、そして野獣の事を知らない村人たちがそれぞれ上記の呼び方をするのはまだ不思議ではないと思うのですが、いくら仲良くなってもいつまでもベルからビーストと呼ばれ続ける彼が少しかわいそうになってしまいます…

もしかしてあだ名感覚なのかな?

海外では付き合うとあまり相手の本名を呼ばず、Darling, babe, sweetie pieなどあだ名で呼ぶことも多いのでもしかしたらベルが彼をビーストと呼び続けるのもそういう理由があるのかもしれませんね

 

映画の最後のシーンではで魔法が解け王子に戻るシーンが描かれますが、人間に戻ったからにはベルにはちゃんと名前で呼んであげてほしいものです。

 

そんな野獣には実は一般的に知られている名前があります。

その名はアダム王子。

公式では野獣に名前はないとされていますがこの名前はいったいどこから広まったのでしょうか?

もともとは1998年に発売されたディズ二―公認のクイズゲーム The D Show にてアダム王子と紹介されたことが始まりのようです。

その後一部の雑誌などでアダム王子として紹介されたことからその名前が定着したようですね!

ディズ二―のアニメーターの方達も彼の事をアダムと呼んでいるそうなので暗黙の了解ということでしょう!

美女の名前はベルじゃない?美女と野獣で噂されるアダムとイブ説って?


先ほど、ベルの名前が本名ではないかもしれないと書きましたが、もしかしたらこれがベルの本名かもしれないと言われているものがあります。

その名前はイヴ

これは先述した野獣の本名がアダムだという説、劇中にてベルが聖書のアダムとイヴの物語が好きだと発言していること、ベルと野獣の関係性などから言われていることのようです!

美女の本名はベルだとする理由

しかし個人的にはディズ二―版の美女と野獣に関してはアニメ版、実写版共にベルという名前はあだ名ではなく本名であるというのが、私の考えです。

“Now it’s no wonder that her name mean’s “beauty”. Her looks got no parallel”

“彼女の名前が”美しい”という意味なのも不思議ではない、彼女より美しい人はいないから”

これは映画の冒頭、朝の村を歩くベルについて村人が賑やかに噂をする劇中歌、”朝の風景”の英語版の一説です。

 

もしベルという名前が村人たちのつけたあだ名だとしたらここで歌われる歌詞は

“彼女は綺麗だからベルと呼ばれるのも不思議ではない”となるのではないのでしょうか

はっきり”彼女の名前”と歌っているわけですからやはり本名ではないかと思うのです。

それにこういうあだ名って本人に聞かれないようこそこそっと言うものではないですか?

劇中では村人やお城の住人、お父さんに至るまで彼女に対して直接ベルと呼び掛けているわけですからあだ名ではないと考えます。

 

もともと童話では、主人公の外見から名前を決めることが多いですよね

白ばらと紅ばら、親指姫、日本では桃太郎、そして同じディズ二―プリンセスの白雪姫もその容姿の美しさから名付けられた名前。

このことから生まれた子供の外見の特徴から名前を決めるのは童話の中の風習なのかもしれないと私は考えます。

美女と野獣以外のキャラクターの名前は?家具の名前がついている?


ベルと野獣以外にも数々の個性的なキャラクターたちが登場するのが本作の魅力。

2017年に実写化された際はオリジナルの家具アニメ版で登場しなかったキャラクターが登場したことも話題になりました!

ここで注目したいのはその名前の意味。それぞれのキャラクターたちの名前がその性格や呪いをかけられた後の姿に関係したものになっているんですよ!

キャラクターたちの印象を深めるのに最適なディズ二―らしい工夫ですよね

美女と野獣で野獣のお城に住む召使たちの名前一覧とその意味

まず最初に紹介するのはお城で野獣に仕える召使たちです!

ルミエール

ビーストのお城でベルをもてなす陽気な給仕長ルミエール。

蝋燭付き燭台へと姿を変えられていましたね!

そんな彼の名前はフランス語で光という意味。

フランス語での表記は lumière

発音はリュミエールとなります。

コグスワース

とても生真面目で几帳面な執事コグスワース。

置時計の姿に変えられてしまってもその性格は変わらず、対比的な性格のルミエールとのテンポのいい掛け合いを見せてくれましたね。

彼の名前はゼンマイ仕掛けのという意味を持っています。

またcog とは歯車という意味を持っているのですが、揶揄的に決められたことをきめられたようにしかやらず融通が利かない歯車のような振る舞いをする人の事を指すそうです!

劇中のコグスワースはまさに物事が決められないように進まないと気が済まない人で、ルミエール達召使がベルをもてなそうとするのにも反対していましたね!

ポット婦人

父の身代わりとしてお城に居残ることを決めたベルを母親のような優しさで支えるお城の料理番ポット婦人

ティ―ポットの姿に変えられていました。

名前は変身後のその姿からそのまま名づけられているようです。

チップ

ポット婦人の息子で好奇心旺盛なベルの友人チップはポット婦人と対の小さなティ―カップの姿!

そんな可愛いチップの名前は英語で欠けているという意味を持っています。

カップの姿のチップはその一部が欠けているのがチャームポイントと言えますよね!

人間に戻った後もその愛らしい特徴は変わらず、前歯が欠けているんですよ!

フェザーダスター

ルミエールの彼女として登場するフェザーダスターは羽箒の姿。

名前もそのまま羽箒という意味を持っています。

しかし彼女は他に名前があることでも知られているんですよ!

1つはフィフィ。これは美女と野獣の続編として作られた物語で初めて登場する名前で、フェザーダスターという名前の愛称ではないかと言われています。

そして二つ目はプリュメット。これは2017年に公開された実写版での名前で意味はフランス語で良質な羽という意味。

その名の通りアニメ版に比べ上品で白い羽が美しいキャラクターデザインでしたね!

同じ羽箒でルミエールの恋人であることからフェザーダスターとプリュメットは同一人物なことは間違いないかと思われますが、アニメ版で慣れ親しんだ方の中には驚いた方もいるのではないでしょうか?

フルフル

人懐こくてチップと仲良しの犬フルフルは足置きの姿で登場しましたね!

名前の意味は婦人服の衣擦れの音とのことですがこれはもしかしたらフルフルが地面につきそうなほど長い飾りを揺らして走り寄ってくることに由来されているのかもしれません。

そんなフルフルですが先述したフェストダスターと同じくアニメ版と実写版では名前が違っています。

実写版での名前はサルタン。

君主、国王といった意味を持つこの名前、なんとアラジンに登場するヒロインジャスミンの父親と同じ名前!

また実写版では新たな設定として宮廷の音楽家とオペラ歌手の飼い犬とされていました。

2人にとって飼い犬であるサルタンは主人である野獣以上の存在なのかも?

ワードローブ

ベルの着付け係として洋服ダンスの姿でベルの寝室に置かれたワードローブ

そのまま英語で衣装ダンスという意味を持っています。

実写映画ではマダム・ド・ガルドローブという名前に変更されていましたね

ガルデローブとはフランス語で衣装ダンスという意味なので、カタカナを日本語に直すと衣装ダンス夫人といったところでしょうか

カデンツァ

実写版でのオリジナルキャラクターである宮廷音楽史カデンツァ

ピアノの姿に変えられてしまった彼はマダム・ド・ガルドローブの夫でもあります。

名前の意味はイタリア語の音楽用語で楽興の終わりに着けられる演奏者、独唱者による無伴奏のソロパートを示しているそうです。

美女と野獣でベルの村に住む村人たちの名前

村人の名前にも意味があるのかと思い探してみたのですが、残念ながらあまり映画のストーリーに関わりがないためかほとんどの名前はフランスの一般的な名前が使われているそうです。

しかしあるキャラクターについて面白い事実が分かったためご紹介しますね!

ル・フウ

ベルの暮らす村でガストンの腰ぎんちゃくのような存在だった名脇役ル・フウ

そんな彼の名前はフランス語で馬鹿、狂ったという意味を持つ言葉と発音がそっくりらしいんです!

アニメ版ではその名前のイメージ通りあまり頭がよくなくガストンの言いなりに行動する様子が描かれていた印象が強くありましたが、実写版では最初こそガストンの言いなりになっていたものの物語の中盤から終盤にかけては自分の意志で行動する実は頭がいいのではというような一面も見せていたため、少しかわいそうにも思えてしまいますね

まとめ


今回はアニメ版そして実写版美女と野獣より、登場人物の名前とその意味についてご紹介いたしました。

舞台がフランスということで多数の登場人物の名前にフランス語を由来とする名前が付けられていましたね!

実写版ではアニメ版で英語の名前がついていたキャラクターに対しても新たにフランス語に直した名前を付けており、こだわりがわかると思いました。

本作では人間ではないキャラクターがたくさん登場するため特徴を掴みやすくするためか国によって登場人物の名前を変えていることが多いのですが、日本語版では、オリジナルの名前をそのままカタカナにしているものがほとんどだと気づきました。

これは日本語の名前にしてしまうと独特の硬さが出てしまうことに関係があるのかもしれないというのが私の考えです。

次回美女と野獣を視聴する際は、登場人物の名前にも注意をしてみてはいかがでしょうか?

>>美女と野獣のベルの母親はペストで亡くなった?